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2浪の末に東大合格を果たした旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の二世、宮下健一さん(仮名)がインタビューに応じ、自らの生い立ちと複雑な心情を語った。「良かったなと思えることと、やっぱりきつかったよなと思うこと、両方があって、一言では表現しきれないというのが正直なところ」と振り返る。
宮下さんは幼少期から教会の活動に深く関わり、周囲から特別視されることに違和感を覚えながら育った。学校では「統一教会の子」とレッテルを貼られ、友人との距離を感じることも多かったという。
受験勉強に本格的に取り組み始めたのは高校2年の頃。しかし、周囲の偏見や家庭環境の不安定さからストレスを抱え、初めての大学受験は不合格に終わった。「このままでは終われない」と一念発起し、予備校で猛勉強を続けた。
2浪目の春、合格発表を見た後、一人で桜の下に立ち涙が止まらなかった。「やっとここまで来た。でも、親に伝えたい気持ちと、教会のことを思うと複雑だった」と当時を語る。周囲からは「可哀想」と見られることへの違和感も強く、「ただかわいそうな存在として捉えられるのは複雑」と述べた。
現在、東大に通う宮下さんは、二世としての経験を糧に、今後は宗教二世の実態を広く伝える活動を検討している。「僕の体験が、同じ境遇にいる人の助けになれば」と前を向く。