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ゲーム業界には「バカゲー」と呼ばれるジャンルが存在する。奇抜なストーリーや演出が満載で、まさに「馬鹿馬鹿しいゲーム」を指す言葉だ。そんな中、最近スペインのインディースタジオから1本のバカゲーがリリースされた。
そのタイトルは「電車アタック」。近未来の日本を舞台に、電車をドリフトさせたりジャンプさせたり、スケボーのようにトリックを決めながらステージクリアを目指すという、かなりブッ飛んだ内容。まさしくバカゲーである。筆者もこのバカゲー要素に惹かれてプレイしてみたが、予想に反して全体的に非常に完成度の高いゲームだった。
まず、アクションゲームとしてしっかり作り込まれている。ドリフトやトリックは正確なタイミングで行う必要があり、それなりのテクニックが要求される。軽い気持ちで遊び始めたボクは、その意外と硬派なゲーム内容に正直面食らった。
それでも何度もプレイしていくうちに、なんとなくクリアできるようになるゲームバランスは見事だ。練習の末に華麗なトリックを決められた時には、もう脳汁出まくりだった。
収集要素の豊富さやBGMの素晴らしさなど、全体的に好印象の本作だが、ボクが一番感心したのは、舞台である日本に対する制作サイドの解像度の高さだ。
本作には、クリアしたステージの情報を「雑誌への投稿」という形でアーカイブする要素がある。この雑誌の内容がとにかくすごい。日本各地の名所や名産品、主人公によるラーメンリポートなど、日本人のボクが見ても違和感がなく、むしろボクも知らないような情報までまとめられている。
ゲームのストーリーは、ライバルたちと協力して巨大な悪に立ち向かう、王道の少年マンガのような熱い内容。ここにも日本に対する理解の深さを感じた。
今回の「電車アタック」をはじめ、「NTE」のような中国のゲームや「Forza Horizon 6」、少し前の「Ghost of Tsushima」など、いわゆる洋ゲーなのに日本人が見ても違和感のない日本を表現したゲームが増えている。海外の目から見た「トンデモ日本」も魅力的だが、日本への理解が深い洋ゲーを見ると、日本人としてうれしさを感じてしまう。
「電車アタック」はPlayStation5、Nintendo Switch 2、Xbox Series X|S、Steam(PC)で販売中。価格は2420円だが、Steam版は7月30日まで10%オフで購入可能。皆様も是非、この完成度の高いバカゲーを遊んでみてほしい。