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LUSAIL CITY, QATAR – DECEMBER 11: Herve Renard, Head Coach of Saudi Arabia speaks to the media in a post match press conference after the FIFA Arab Cup 2025 Quarter Final match between Palestine and Saudi Arabia at Lusail Stadium on December 11, 2025 in Lusail City, Qatar. (Photo by Mohamed Farag – FIFA/FIFA via Getty Images)FIFAワールドカップ2026で日本代表と同組のグループFに入るチュニジア代表が、初戦の大敗を機に監督解任を巡る混乱に見舞われている。後任には元サウジアラビア代表監督のエルヴェ・ルナール氏が有力視されている。
チュニジアは現地時間14日に行われたグループステージ第1節でスウェーデン代表と対戦し、1-5で大敗した。すると試合直後、チーム公式SNSにサブリ・ラムシ監督の解任が掲載された。
ところが、その投稿はすぐに取り下げられる異例の事態となった。チュニジアメディア『ラジオ・モザイクFM』のアマド・アダラ記者や、『ガーディアン』『ニューヨーク・タイムズ』に寄稿するロメイン・モリーナ記者が経緯を報じている。
解任発表が取り下げられた後も、15日の練習会場にはラムシ監督の姿があったと伝えられる。同監督はまず選手たちとのミーティングを実施し、その影響で練習開始が1時間ほど遅れた。
一方、練習のピッチにラムシ監督は姿を見せず、アシスタントコーチが指導を行った。また、暫定監督として、2019年から22年までチュニジア代表を率いたモンドヘル・ケバイエル氏が練習の様子を確認している姿も報じられている。
ラムシ監督は今年1月に就任したばかりだが、その直後から息子をチームに帯同させるなど、問題のある行動が指摘されていた。本大会前から選手選考や起用に連盟幹部が介入していたことも、記者らにより明らかにされている。
こうした混乱の中で、解任発表が一度は撤回されたが、後任選びは水面下で進んでいる。白羽の矢が立ったのが57歳のフランス人監督エルヴェ・ルナール氏だ。
ルナール氏はクラブ監督としてソショーやリールを率いた後、主にアフリカの代表チームを指揮。ザンビアやコートジボワールでアフリカネーションズカップ優勝に導いた実績を持つ。
2018年にはモロッコをロシア・ワールドカップ出場に導き、2019年からサウジアラビア代表を率いて2022年カタール大会に出場。2023年にはフランス女子代表監督も務めた。
2024年10月に再びサウジアラビア代表監督に就任し、W杯出場権を獲得したが、2026年4月に解任されている。『BeIN Sports』やフランスメディア『M6』はルナール氏のチュニジア就任が決まったと報じている。
チュニジアはアフリカ予選グループHで9勝1分、22得点無失点の圧倒的な成績で3大会連続7度目の本大会出場を決めた。しかしその後、アフリカネーションズカップ2025でベスト16敗退に終わり、今年1月に前監督サミ・トラベルシ氏を含むテクニカルスタッフ全員が解任された。
後任のラムシ監督は3月のインターナショナルマッチウィークでハイチに1-0、カナダと0-0の1勝1分。だが6月のテストマッチではオーストリアに0-1、ベルギーに0-5と連敗し、本大会初戦でスウェーデンに1-5と大敗を喫していた。
チュニジアは次戦、日本代表と現地時間20日(日本時間21日13時)にメキシコ・モンテレイで対戦する。監督不在のまま試合を迎える可能性もあり、混乱が続いている。
なお、記者の報道によれば、ラムシ監督の解任は連盟内の政治的駆け引きの結果ともみられており、ルナール氏の正式就任がいつ発表されるかは未確定だ。
日本代表としては、相手の混乱に乗じて勝利を掴みたいところだが、チュニジアが新監督のもとで団結する可能性もあり、警戒が必要だ。