
自民党内で高市早苗首相を支援する新グループ「国力研究会」の結成が波紋を広げている。同グループには党内の有力者が相次いで名を連ね、首相の求心力強化につながるとの見方があるが、同時に複雑な権力闘争や思惑が交錯しているとの指摘も強い。
「国力研究会」は、保守派議員を中心に結成された政策集団で、首相の経済政策や安全保障政策を後押しする狙いがあるとされる。しかし、その発足の背景には、首相へのすり寄りや派閥間のバランスを巡る駆け引きがあるとの声が党内から漏れる。
批判派の議員は「みこしは重くて独裁者」と首相の姿勢を皮肉り、研究会の性格に疑念を呈している。また、一部のメンバーは過去に政策で首相と対立していた経緯があり、今回の参画を政権内での影響力拡大のチャンスと捉えているとの分析もある。
このグループには、長年政権中枢で影響力を振るってきた実力者たちが顔をそろえる一方、若手議員からは「うさん臭さ」が付きまとうとの声も上がる。特に、政策の具体性が不足しているとの指摘や、首相個人への忠誠競争に陥るリスクが懸念されている。
今後の政局において、この研究会が首相の長期政権安定につながるのか、それとも党内対立を激化させる火種となるのか。年末の予算編成や次期衆院選を控え、注目が集まっている。