4950円のセレブ牛丼と畳の文化施設――高輪ゲートウェイシティの異色の挑戦

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Aiko Yamamoto
経済 - 08 May 2026

東京都心の再開発プロジェクト「高輪ゲートウェイシティ」に、話題を呼ぶ2つの新施設が2026年3月28日に全面開業した。高級牛丼店「牛丼 ききや」が4950円の神戸牛御膳を提供する飲食ゾーン「MIMURE」と、建築家・隈研吾氏がデザインした畳敷きの文化施設「MoN Takanawa」である。

この複合商業施設は、JR高輪ゲートウェイ駅前に広がる約9ヘクタールの大規模再開発エリア。都心でこれほどの規模の新規開業はまれで、不動産関係者のみならず一般消費者の関心も集めている。

28日に開放されたのは、ルミネが手掛ける過去最大規模の商業施設「ニュウマン高輪」の最後のエリア「MIMURE」(以下、ミムレ)と、隈研吾氏が外装を手掛けた文化施設「MoN Takanawa」(以下、モン高輪)。これで主要な商業施設が出そろい、街全体のグランドオープンが完了した。

ミムレは高級飲食店が集まるゾーンで、神戸牛を使った超プレミアム牛丼御膳の「牛丼 ききや」や、約300席を備えたフードコートなどが入居。一方のモン高輪は、フロア全体に畳を敷き詰めた異色の空間で、日本の伝統文化と現代アートを融合させる展示やイベントを開催する。

これらの施設は、高輪ゲートウェイシティの今後の発展を占う試金石とも言える。今回、ミムレとモン高輪の特徴を紹介しながら、この街が目指す方向性を考察する。

まず、高輪ゲートウェイシティ全体の開発経緯を振り返る。この街は4つの街区から構成される。駅前広場の正面には「THE LINKPILLAR 1 NORTH/SOUTH」のツインタワーがそびえ、その隣の田町駅側には「THE LINKPILLAR 2」が建つ。各ビルにはオフィスも入居している。

さらに田町駅寄りには隈研吾氏デザインの中層棟「モン高輪」が位置し、最も田町駅側には約850戸の高級賃貸住宅「TAKANAWA GATEWAY CITY RESIDENCE」が建つ。

2025年9月12日には、リンクピラーツインタワー内にルミネが手掛ける過去最大規模の商業施設「ニュウマン高輪」が先行オープン。その高層階のレストラン街「ルフトバウム」には高価格帯の店舗が集まり、物販フロアではエルメス、プラダ、シャネルといった高級ブランドが並ぶ。

ファッションではニューバランス、無印良品、リカバリーウエア「BAKUNE」のTENTIALなどが出店。スーパーは明治屋と成城石井。全体として通常のルミネより高級志向の店舗構成が際立つ。

さらに外資系高級ホテル「JWマリオット・ホテル東京」も開業済み。住宅棟には高級賃貸が約850戸。これらを総合すると、高輪ゲートウェイシティは単なる駅前商業施設ではなく、オフィス、ホテル、住宅、商業、文化施設が一体化した、六本木ヒルズの延長線上のような複合都市と言える。

そんな街の顔の一つが、ニュウマン高輪のミムレである。その最大の特徴は、高価格帯の飲食店が集まっている点だ。象徴的な存在が、ミムレ3階のレストランフロアに出店した高級牛丼店「牛丼 ききや」だ。

同店は全周50メートルの大理石の巨大なバーカウンターが設けられ、60席の店内では360度どこからでも調理風景を鑑賞できる。提供するのはA5ランクの黒毛和牛を使った極上の牛丼。濃厚なたまりしょうゆの割下で仕上げ、羽釜で炊いた白米とともに供される。

価格は、牛丼に季節野菜の揚げ浸し、国産大豆の冷奴、漬物、赤だしが付いた御膳形式で、常陸牛2700円、山形牛3200円、神戸牛4950円。お酒や牛皿などのつまみもある。日本のソウルフード牛丼をあえて高級食材と空間演出で再構成し、新たな食体験へと昇華させようとする試みだ。

この超高級牛丼には先行事例がある。2025年大阪・関西万博で販売された、1杯3850円の「究極の神戸牛すき焼きえきそば」と「同めし」だ。手掛けたのはまねき食品。同社はワンコインの庶民的なえきそばを高級食材でアップデートし、駅弁文化の持続可能性を追求した。

この取り組みは当初「立ち食いそばでその値段は高すぎる」と批判も浴びたが、話題性で知名度が急上昇し、初日だけで約300杯を売り上げるヒットとなった。ききやはこの高級化の文脈を参考に、庶民的な牛丼をセレブ体験に引き上げた店だ。

ミムレ3階のレストランフロアには、このほか鎌倉のそば名店「鎌倉 松原庵 高輪」や、築地玉寿司の上位業態「鮨 上ル」などが並ぶ。全体的に、特別な日に少し奮発して訪れるような店がそろっている。

一方のモン高輪は、フロア全体に畳を敷き詰めた空間が主役だ。隈研吾氏がデザインを手掛け、日本の伝統的な和の雰囲気の中で現代アートやクラフト作品を鑑賞できる。あえて商業的な余白を多く設け、人々がゆったり過ごせる文化施設として設計されている。

高級志向のミムレと、あえて余白を重視するモン高輪。この対照的な2つの施設は、高輪ゲートウェイシティ全体のブランディングを象徴している。開発事業者(東日本旅客鉄道など)は「単なる消費の場ではなく、多様な価値観を受け入れる街」を目指す。

街全体としては、オフィスワーカー、ホテル宿泊客、住宅居住者、観光客のすべてを取り込みたい考え。高級ブランド店や高級住宅がある一方で、文化施設のような非商業的空間も併設することで、幅広い層の来訪を促す戦略だ。

実際、高輪ゲートウェイシティは品川・田町エリアの国際競争力強化を目的に計画された。2027年度にはリニア中央新幹線の始発駅となる予定で、今後も開発が続く。4950円の牛丼が象徴する高級路線と、畳の文化施設が示す文化的アプローチ――この二刀流が成功するかどうかが、街の将来を左右する。

現時点で、ミムレとモン高輪は週末を中心に多くの来場者でにぎわっている。超高級牛丼には「一度食べてみたい」と行列ができる一方、畳の空間でくつろぐ人々の姿も見られる。異色とも言えるこの挑戦は、東京の新たな都市モデルとして注目を集めている。

産経新聞が伝えたこの特集は、第一回の今回は施設の概要を中心に紹介した。次回以降では、実際の来場者や店舗経営者の声を交え、高輪ゲートウェイシティのリアルな評価と今後の展望をさらに掘り下げる予定だ。

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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