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日本は急速な超高齢社会を迎え、100歳以上の人口も急増している。医療や介護を受けられない未来が現実味を帯びる中、100歳時代に本当に重要なのは「元気で動ける年齢」だ。65~75歳の過ごし方が、その後の人生を大きく左右する。あなたは準備できているか。
高齢者が陥りやすい寝たきりの入口として、転倒が挙げられる。転倒による骨折や打撲がきっかけで歩行能力が低下し、そのまま要介護状態になるケースは少なくない。特に65歳を過ぎると筋力やバランス能力が急激に衰え、転倒リスクが高まる。
転倒を防ぐためには、一般的に下肢筋力や体幹の安定性が重要とされる。しかし近年の研究では、これまであまり注目されてこなかった「握力」が転倒リスクと強く関連することが明らかになっている。握力は全身の筋力の指標となるため、低い握力は歩行速度の低下やバランス不良を示すサインとなる。
実際、日本の大規模コホート研究では、握力が低い高齢者ほど転倒リスクが有意に高いことが報告されている。さらに握力の低下は将来の要介護認定リスクにも直結する。65歳から75歳の間に握力を維持・向上させる生活習慣が、将来の寝たきり予防に極めて重要だ。
具体的には、握力を鍛えるためにハンドグリップを使ったトレーニングや、日常生活で買い物袋を持つ、ペットボトルを握るなどの動作を意識することが推奨される。もちろん全身の筋力トレーニングも欠かせないが、「握力」という意外な指標に着目することで、早期のリスク発見と対策が可能となる。医療や介護のリソースが限られる未来を見据え、今からできる対策を始めよう。