米中首脳の過去6度の会談 対決から融和、G2の兆し

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Aiko Yamamoto
国際 - 14 May 2026

14日、北京で行われるトランプ米大統領と中国の習近平国家主席の首脳会談は、2017年春にトランプ氏の私邸に習氏を招いて実施された初会談から数えて7回目。トランプ氏の態度は、米中の覇権争いが激化する中で始まった1期目の対決姿勢と比べて、2期目に入った昨年の会談後は融和ムードが目立った。米中が主導する世界を意味する「G2(Group of 2)」の到来もささやかれている。

外交筋が「時代の転換点になるかもしれない」と注目する7度目の首脳会談を前に、過去6度の会談の雰囲気を、こぼれ話を交えて振り返る。

トランプ氏と習氏による初の米中首脳会談は2017年4月、米南部フロリダ州のトランプ氏の私邸マールアラーゴで行われた。北朝鮮の違法な核ミサイル開発や米中貿易摩擦が主な議題となる中、両氏は個人的な関係の構築も図った。

ただ、ハイライトとなったのは、当時アサド政権が独裁体制を敷いていたシリア情勢。夕食会の終盤、トランプ氏がシリア国内の軍事施設を米軍が攻撃したと習氏に伝えた。アサド政権を擁護する姿勢を国連安全保障理事会などで貫いてきた中国の立場を踏まえれば、トランプ氏の対応は極めて異例。習氏は約10秒間の沈黙ののち、通訳を介して「もう一度説明してほしい」と聞き返し、驚きを隠せない様子だったと伝えられた。

2度目の顔合わせは約3カ月後の2017年7月、ドイツ・ハンブルクで開催された20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)の合間に開かれた米中首脳会談。引き続き、米中の経済関係や北朝鮮情勢の緊迫化が協議された。

このG20の会合で習氏は、分断を深める米国内の政治事情を目撃することになった。トランプ氏が他の首脳との個別会談のため席を外した際、当時補佐官を務めていた長女のイバンカさんが習氏の隣に座ったのだが、この様子をオバマ政権当時の外交官がツイッター(現X)で「これはおかしい。とても変だ」と批判し、米CNNテレビが伝えた。実際には、大統領が会議を不在にする場合、同行している政府高官らが代理出席するのはごく普通の対応だった。

トランプ氏が2017年1月の大統領就任後に初めて中国を訪問したのが、同年11月に北京で行われた3度目の首脳会談。習氏は故宮(紫禁城)を借り切って自ら歓待し、「国賓以上」の特別待遇でトランプ氏をもてなした。

実務面でも、首脳会談に合わせて米中間で90億ドル(当時の為替レートで約1兆円)の商談がまとまる成果があった。一方で、米中間の貿易不均衡を巡る構造的な対立は残り、北朝鮮の核ミサイル開発でも両氏の温度差が浮き彫りとなった。対北圧力を最大限に強めるようトランプ氏が主張したのに対し、習氏は対話による解決を重視する姿勢を崩さなかった。

舞台は再びG20へ。習氏は、2018年12月のアルゼンチン・ブエノスアイレスG20サミットの合間に開かれた夕食会へトランプ氏を訪ねて4度目の首脳会談を行い、互いに関税引き上げを90日間猶予することで合意した。

これに先立ち習氏は、「各国との幅広い協議を堅持すべきで、〝ワンマン〟をやってはいけない」と米国の一国主義を批判。トランプ氏が仕掛けた関税戦争を念頭に、「各種のリスクが勢いを増して積み重なっている」と世界経済の先行きへの危機感を表明していた。報復関税による米国経済への影響も懸念される中、貿易戦争の「一時休戦」が実現した。

半年後の2019年6月、貿易戦争は再燃していた。トランプ氏と習氏は大阪で開催されたG20サミットに合わせて5度目の首脳会談を開催。中断していた貿易交渉を再開することで合意し、歩み寄りをみせた。

ただ、舞台裏では、帝国ホテル大阪に陣取った米国の代表団とウェスティンホテル大阪に滞在した中国の代表団の間で、どちらの拠点で首脳会談を開くかの駆け引きがあったという。第3国での会談は「出向いた方が不利になる」との説があり、前回ブエノスアイレスでの習氏訪問を受けて慣例では中国の拠点を訪ねる順番だった米国側が難色を示したとされる。

首脳会談は結局、G20の主会場であるインテックス大阪で行われた。

2020年の大統領選に敗れたトランプ氏が、再び習氏と相まみえたのは、ホワイトハウスへの返り咲きを果たした2025年。10月に韓国・釜山で開催されたアジア太平洋協力会議(APEC)の合間に、約6年ぶりとなる両氏による米中首脳会談が行われた。場所は、韓国空軍の施設内。再び、米中どちらの拠点も会場とならなかった。

トランプ氏の2期目に入っても米中が経済や安全保障で緊張関係にあるのは変わらない。ただ、6度目となる習氏との首脳会談を「G2会談」と表現したトランプ氏の姿勢は、外交や安全保障の専門家の耳目を引いた。トランプ氏が、東西冷戦後の米国1強の時代に終わりを告げ、米中2強(Group of 2)が主導する世界の到来を受け入れようとしているのではないかーとの見方が広まった。

今回の首脳会談では、米中の経済問題や台湾問題、イラン情勢などが協議される見通しだが、その内容からトランプ氏と習氏が導こうとしている世界の絵姿が見えてくるかもしれない。(平田雄介)

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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