
5月11日放送の「世界まる見え!」でイランの児童婚問題が取り上げられた際、MC所ジョージの「結婚すればわかる」という発言が波紋を広げている。この一言はSNS上で瞬時に拡散され、児童婚の深刻さを軽視しているとの批判が殺到。番組制作陣も想定外の反響に驚きつつ、対応に追われている。
発端となったのは、番組内で12歳の少女が強制的に結婚させられる事例を紹介したシーン。所は「何言ってるか分かんないけど、結婚すればわかるよ」と軽妙に返答したが、視聴者からは「冗談で済ませる問題ではない」「加害者側の発言だ」と非難の声が相次いだ。専門家は「児童婚は人権侵害であり、笑いで処理する時代ではない」と指摘している。
所ジョージは長年、毒舌と自由奔放なキャラクターで人気を博してきたタレントだが、今回の発言には「昭和のバラエティ感覚が令和にそぐわない」との声も多い。過去にもデリケートな話題を笑いに変えるスタイルが称賛される一方、近年は社会問題への配慮不足として批判の対象になっている。
制作を担当する日本テレビは「番組として善悪を判断する意図はなかった」とコメントするが、視聴者の意識は確実に変化している。児童婚のようなセンシティブなテーマを扱う際、司会者の発言が誤った印象を与えるリスクを、放送局はより真剣に受け止めるべきだ。
今回の騒動は、エンターテインメントと社会問題の境界線が曖昧になった時代の象徴と言える。番組制作側には、笑いを取る前にまずテーマの重みを理解する姿勢が求められている。所ジョージ自身も、この機に自身のスタイルを見つめ直す転機となるかもしれない。