
名古屋市立小学校の元教諭の男(35)が教員グループで女児の盗撮画像を共有した事件で、検察は28日の名古屋地裁の公判で懲役6年を求刑しました。男は児童買春・児童ポルノ禁止法違反などの罪に問われており、判決は6月4日に言い渡される予定です。検察側は「ゆがんだ性癖や承認欲求に基づいた常習的な犯行で、教職員や学校教育に深刻な不信感を生じさせた」と指摘しました。
検察は論告で、男が所持していたとされる実在の女児の姿をAIで裸に見えるように加工した児童ポルノ画像について言及し、「その児童と誤信するほど精巧で、拡散すれば深刻な被害を受ける」と述べました。また、給食の食器に体液を混入したとされる行為については「児童が嫌悪感を感じるのは火を見るより明らか。学校は全校生徒分の食器の交換を余儀なくされた」と指摘しました。
この日の被告人質問で、男は「仕事で他の教師と比べて劣等感を感じる中、SNSで性的な発信をして称賛を得ている人たちを見て、居場所を見いだした。どんどん感覚がまひし、エスカレートしてしまった」と述べました。弁護側は「反省し、スマートフォンを持たずに生活している」などとして執行猶予付きの判決を求めました。
男は2024年10月から25年1月にかけ、名古屋市内の小学校で女児3人の着替えを動画で盗撮し、教員でつくるグループチャットに投稿したなどで起訴されました。グループには小中学校の教員7人が参加し、いずれも逮捕・起訴され、うち2人に実刑、2人に執行猶予付き有罪判決が出ています。愛知県警によると被害児童は75人以上で、男が駅で少女のリュックに体液をかけた疑いで逮捕され、スマホ解析からグループの存在が判明しました。
本事件は教員による組織的な盗撮と児童ポルノ共有の実態を浮き彫りにし、学校現場の安全に対する信頼を大きく揺るがすものとなりました。検察は常習性と社会的影響の大きさを重視し、厳しい刑を求めた形です。弁護側の情状酌量がどの程度認められるかが判決の焦点となります。
No Comments