
令和7年12月21日未明、東京都練馬区で「覆面パトカー」が電柱に突っ込む事故が発生した。しかし、この車両は警察のものではなく、違法改造された偽パトカーだった。警視庁はこの事件で、警察マニアの男らを逮捕。彼らがサーキットで偽パトカーを運転していた実態も明らかになり、公道での危険走行に至った背景が注目されている。
事件が起きたのは12月21日午前1時10分ごろ、東京都新宿区。雨の降る夜、突然赤いパトランプが光り、サイレンが鳴り響いた。周囲の車は、本物の警察車両と同様の呼びかけに応じて進路を譲ったという。
ハンドルを握っていた男は、新宿区内の飲食店でアルバイト中に飲酒していたとみられる。助手席には交際相手の女性が同乗しており、男は彼女に「『キンソウ』で帰るわ」と告げ、車の天井に赤色灯を取り付けさせた。その後、いわゆる「緊急走行」を開始し、公道を爆走したとされる。
調べに対し、男は「サーキットで走る快感が忘れられず、公道でも同じことをしてしまった」と供述しているという。関係者によると、男らはサーキットで違法改造した偽パトカーを運転する常連だったことが判明。警察マニアの間で、こうした車両を使った走行が一種のステータスとなっていた可能性も指摘されている。
警視庁は、飲酒運転や偽計業務妨害などの容疑で男を逮捕。交際相手の女性も事情聴取を受けた。専門家は「サーキットでの体験が現実と遊びの境界を曖昧にした」と分析しており、警察マニアコミュニティの実態解明が今後の課題となりそうだ。