
中国で今、登山や旅行、食事などに「付き添い」を有料で提供する「陪伴経済」と呼ばれるサービスが急速に広がっている。有料で時間や経験を共有するこの市場は、特に都市部の若者を中心に需要が高まっている。
具体的には、観光地でのガイド役だけでなく、一緒に食事をする「陪食」、アウトドア活動の「陪登山」、さらにはゲームや買い物まで、多様なシーンで有料の相手サービスが展開されている。料金は時間単位で設定され、気軽に利用できる点が人気を集めている。
主な担い手は学生や若いギグワーカーで、自身の空き時間を活用して報酬を得ている。SNSや専用プラットフォームを通じてマッチングが行われ、柔軟な働き方として注目されている。
この背景には、中国社会における孤独感の増大や、単身世帯の増加がある。特に大都市では、趣味や体験を共有したいというニーズが強く、従来の友達関係では満たされない部分を埋める手段として定着しつつある。
一方で、安全面や法的な整備が課題として残る。個人間の取引であるためトラブル発生時の対応が難しく、業界全体としてルール作りが急務となっている。今後の成長には、信頼性の確保が鍵を握る。