
共産党の田村智子委員長は11日の記者会見で、先の自民党総裁選や衆院選を巡り、高市早苗首相の陣営が他候補や野党候補を中傷する動画の作成・拡散に関与したとする週刊文春報道について、「選挙に影響を与えている。単なるスキャンダルで済ませられない。民主主義に関わる重大な問題だ」と述べ、真相解明を求めた。
首相の秘書を巡っては、総裁選や衆院選で他候補の印象を悪くすることを目的としたSNS動画の作成に関与した疑惑が国会で追及されている。田村氏は「質疑を通じて疑惑がいよいよ深まった。にもかかわらず首相はことの重大さを理解せず、言い逃れを続けている」と批判した。
動画の内容にも言及し、「高市政権を批判する者が中国を利するかのように印象付ける動画も作られた」と指摘。共産党についても「外交による平和を求めると、『中国を利している』などと事実無根の批判を受けることがある」と振り返った。
そのうえで、「選挙は政策や主張を正面から訴え、相手の主張を事実に基づいて批判するのが本来の姿だ」と強調。「相手の言動や態度の一部だけを切り取り、悪い印象を与える誹謗中傷動画を大量に拡散するのはあまりにも卑劣だ」と批判した。
「動画作成者自身が世論誘導を狙ったものだと語っている」として、「権力を握る側がこうした手法を用いれば民主主義を壊しかねない。『ナチス的手法』の謀略が行われたと指摘せざるを得ない」と述べ、疑惑の徹底解明を求めた。