
今年3月に行われた栃木県那須町長選で、現職の平山幸宏氏(64)がわずか1票差で3選を果たしたが、県選挙管理委員会は12日、平山氏の当選を無効とする裁決を下した。次点で落選した元町議の小山田典之氏(65)が審査を申し立てていた。県内の首長選で当選有効の決定が県選管で覆るのは、記録が残る昭和40年以降初めてとなる。
県選管は全投票用紙を再点検し、判断が分かれる疑義票として790票を抽出して審理した。その結果、那須町選管の決定と比べ平山氏が5票増の5104票、小山田氏が10票増の5106票となり、小山田氏が平山氏を2票上回った。
当初の開票では平山氏が5099票、小山田氏が5098票で、平山氏が1票差で当選した。小山田氏は町選管に異議を申し立て、全票の再点検が行われたが、小山田氏の得票のうち2票が無効と判断され、票差は3票に拡大。結果が変わらず棄却されたため、小山田氏がこれを不服として県選管に審査を申し立てた。
今回の審理で特に焦点となったのは、「平山のりゆき」「小山田ゆきひろ」など、それぞれの相手候補の名が記入された票の有効性。町選管はこれらを「無効」としたが、県選管は「有効」と見なし、判断が分かれた。
今回の裁決に不服がある場合、東京高裁に提訴できる。平山氏は同日、「県選管の決定について、これから内容を精査し、東京高裁への訴訟を起こすか検討したい」とのコメントを発表した。