BUDAPEST, HUNGARY – MAY 30: Gabriel of Arsenal is hugged by Marquinhos of Paris Saint-Germain after missing the team’s fifth penalty in the penalty shoot out during the UEFA Champions League Final 2026 match between Paris Saint-Germain and Arsenal FC at Puskas Arena on May 30, 2026 in Budapest, Hungary. (Photo by Richard Heathcote/Getty Images)ブダペストのプスカシュ・アレーナで現地時間5月30日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝は、パリ・サンジェルマン(PSG)がアーセナルをPK戦の末に下し、連覇を達成した。試合は延長を含む120分間を1-1で終え、運命のPK戦へ。互いに1本ずつ失敗し迎えた5人目、アーセナルのブラジル人DFガブリエウ・マガリャンイスのキックがバーの上へ外れ、PSGの歓喜が爆発した。
その瞬間、PSGの選手たちは一斉に自軍サポーターの元へ駆け出したが、ただ一人キャプテンのマルキーニョスだけは違った。顔を覆い崩れ落ちるガブリエウに歩み寄り、抱きしめて何か言葉をかけたのだ。フランス紙『レキップ』はこの行動を「気高く、紳士的で模範的なキャプテンの振る舞い」と称賛した。
マルキーニョスは試合後、英メディア『TNTスポーツ』に対し、その理由をこう明かしている。「彼がPKを外した瞬間、前回のワールドカップでクロアチア戦のPKを外し、ブラジルが敗退した時の自分の気持ちを思い出した。彼にとっては非常に辛い瞬間だったはずだ。僕も同じ経験をしたから、あの苦しみがどれほどのものか分かる」。
マルキーニョスが語るのは、カタールW杯準々決勝のクロアチア戦だ。ブラジルは延長戦を戦い抜きながらPK戦で敗れ、マルキーニョス自身が4人目のキッカーを務めながら左ポストに阻まれた。あの敗戦の記憶が、ガブリエウに寄り添う原動力となった。
「彼は本当にタイトルを獲得したかっただろうし、もしPKを外せば夢が潰えるというプレッシャーも理解していた。だからこそ、祝勝の雰囲気の中でも少しでも時間を割いて、抱きしめて『僕も同じ経験をしたから、どれだけ辛いか分かる。君ならきっと立ち直れる』と伝えたかったんだ」とマルキーニョスは続けた。
そしてマルキーニョスとガブリエウは、共に2026年W杯に向かうブラジル代表メンバーに選出された。24年ぶりの優勝を目指すチームで、センターバックのコンビを組む可能性もある。マルキーニョスは「彼はアーセナルで素晴らしいシーズンを過ごし、世界最高のDFの一人であることを証明した。ワールドカップには彼が必要だ。僕たちがどれほど彼を評価しているかを伝えたかった」と強調した。今度は敵ではなく、同じブラジルのユニフォームを着て、共に頂点を目指す。