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ARLINGTON, TEXAS – JUNE 14: Frenkie de Jong #21 of Netherlands is challenged by Kento Shiogai #26 of Japan during the FIFA World Cup 2026 Group F match between Netherlands and Japan at Dallas Stadium on June 14, 2026 in Arlington, Texas. (Photo by Maja Hitij – FIFA/FIFA via Getty Images)日本代表は14日、FIFAワールドカップ2026グループステージ第1節でオランダ代表と対戦し、2-2で引き分けた。2度のビハインドを跳ね返す劇的な展開となった一戦で、森保一監督は終盤に「ジョーカー」としてFW塩貝健人を投入。その快足と気迫がチームに流れをもたらした。
試合はオランダが前半に先制し、日本が中村敬斗のゴールで追い付くも、後半に再びリードを許す苦しい展開。森保監督は84分、最後の交代カードとして塩貝をピッチに送り出した。塩貝は持ち前の加速力を武器に、何度も相手DFの背後を狙う動きを見せ、守備でも二度追い三度追いの猛チェイスを見せた。
塩貝は試合後、「『チームのために戦え』ということだけ言われました。戦術の部分は日頃からずっと言われているので、今日は流れを変えて走るだけだった。それができたのかなと思います」と、監督からのシンプルな指示を忠実に実行したことを明かした。その献身的な動きがチーム全体の士気を高めた。
日本は塩貝ら途中出場選手の奮闘で勢いを取り戻すと、88分にコーナーキックのチャンスを得る。小川航基が強烈なヘディングを放ち、鎌田大地の頭をかすめたボールがゴールネットを揺らした。土壇場での同点ゴールに、スタジアムは歓喜に包まれた。
過去にオランダのNECで共闘した塩貝と小川。塩貝は「ほとんど航基くんのゴールだと思います。航基くんならできると知っていましたし、チームとしても武器になる」と、小川のボックス内での決定力を称賛。その上で「僕もチームを勝たせることができるので、次のチャンスがあれば決めたい」と、自身初のW杯ゴールへ強い意欲を示した。
塩貝にとって今回の出場は今年3月の代表デビューから通算3試合目。世界的な大舞台でのプレーに「国歌を聞いた時に『本当に来たんだな』というすごく特別な気持ちになった」と振り返る。初出場ながら、その存在感は確かなものだった。
勝ち点1を手にした日本代表は、今後チュニジア代表、スウェーデン代表とのグループステージ残り2試合に臨む。塩貝は「もう出るだけではなく、次は勝たせる番。それに向けて準備していければ」と力を込め、次戦での勝利に強い決意をにじませた。
試合全体を通じて、日本代表は2度のリードを許しながらも粘り強い戦いを見せた。オランダの強力な攻撃陣に対し、守備陣も奮闘。特に後半に投入された冨安健洋が守備を引き締め、チームに安定感をもたらした。
塩貝のプレースタイルは「ジョーカー」としての役割に最適だ。スピードと運動量を生かしたチェイスは相手守備陣に脅威を与え、短い出場時間でチームに勢いをもたらす。その才能はW杯の舞台でも十分に通用することを証明した。
また、前田大然も精力的な動きでチームに貢献。試合後、前田は「日本の良さなのかなと思う」と、2度のビハインドにも動じないメンタルタフネスを強調した。チーム全体の一体感が劇的なドローを生んだと言える。
遠藤航選手からのビデオメッセージがチーム内で共有されたことも、士気向上に寄与した。板倉滉は「チームの士気も1個上がった」と明かし、離れていても結束を強める姿勢が勝利への執念につながった。
次戦のチュニジア戦に向けて、日本代表はこのドローを前向きに捉えている。塩貝をはじめとする選手たちの勢いを維持し、グループ突破へ向けて勝ち点3を奪取する使命がある。W杯での初勝利へ、チームの挑戦は続く。