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学術界にも“告発系インフルエンサー”の波?配信者がNature論文の不正指摘→研究者処分 中国で波乱

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Aiko Yamamoto
国内 - 17 6月 2026

元博士課程の学生で動画ブロガー「Student Geng」として活動する耿洪偉(Geng Hongwei)氏の動画配信を発端に、中国の学術界で研究不正スキャンダルが表面化した。この問題は英科学誌Natureが6月12日に報じている。

耿氏の配信によって、Nature誌およびNatureブランドの3つの学術誌に掲載された論文にデータ捏造疑惑が浮上した。氏が名指ししたのは中国の4つの大学に所属する5人の研究者で、全員が調査対象となり、うち4人が所属機関から懲戒処分を受けた。

耿氏は動画サイト「Bilibili」でフォロワー数220万人を超えるインフルエンサーであり、新たな科学的発見や学術界のニュース、学術不正の疑いに関する動画を投稿している。2026年4月から5月にかけて、BilibiliやDouyinなどのSNSで一連の疑惑を告発し、累計で1000万回近い再生数を記録した。

耿氏は動画内で、自ら分析した不自然なデータパターンを公開している。例えば、2024年11月にNatureに掲載された酵素がDNA損傷を調整する論文では、表計算ソフトのソースデータ280項目のうち76%が「5」で終わっており、統計的にあり得ない偏りであると指摘した。

2024年1月のNature Cancerの論文では、数値64個の小数点以下の2桁が別シートの同じ位置にある数字と一致している例を挙げ、データの捏造を疑った。

Natureの出版社であるドイツのSpringer Natureは各論文に対し、懸念を示す編集者ノートを追記した。独立した専門家や関連機関と連携して詳細な調査を進めているという。

告発の対象となった上海の同済大学、天津の南開大学、広州の中山大学は、関与した研究員に対する処分を発表した。

同済大学は、元生命科学技術学院長の王平氏を処分した。5月6日の声明によると、責任著者・指導教員としてデータの真正性と質を確保する義務を怠ったとして、院長解任・2段階降格の上で人事権や昇給権などを24カ月停止とした。問題の14の表を担当した筆頭著者は、10表で学術不正などが認定され解雇された。

南開大学は5月30日に調査結果を発表した。元生命科学学院長の陳?氏が責任著者としての質確保を怠ったとして解任・降格された。筆頭著者は学術不正で解雇、もう一人の責任著者も警告処分を受けた。

中山大学も30日に調査結果を発表した。学術的な厳密さの欠如と学術不正が認められたとして、華南腫瘍学国家重点実験室の副主任と、中山大学がんセンター実験研究部の副主任を担当していた康鉄邦氏を解任した。同大学生命科学学院の匡東明副学院長も解任された。

一連の騒動は、中国の学術評価システムが抱える構造的な問題を浮き彫りにした。耿氏自身も、論文量産を求められる環境や研究者としての将来が描けないことを理由に北京の大学の博士課程を中退している。

論文数の急増とともに撤回件数も増えており、2023年時点で世界の撤回論文5万件超の半数以上に中国の研究機関が関与し、米国の5倍以上に上るという。中国の撤回理由は約20%が論文作成代行業者、4.3%が剽窃、2.8%が捏造・改ざんとされる。

研究論文メディア「Seamless」(シームレス)を主宰し、日課として数多くの論文に目を通している。ITmedia NEWSでも、世界中の幅広い分野から最先端の研究論文を独自視点で厳選、解説する「Innovative Tech」を連載中。

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、ITmedia NEWSの記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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