t>

愛知県豊橋市の工作機メーカー「西島」で勤続66年を迎えた関賢一さん(82)は、笑顔を見せた後、真剣な表情で部品をねじ止めする。六角レンチの扱いは正確で丁寧だ。
ねじの締め具合など組み立てには長年の経験が生きるが、若手の方法から学ぶことも多い。関さんは「人の工夫を見て学びたいし、自分の方がいいと思ったら教えてあげたい。一生勉強だと思う」と語る。
「希望としては死ぬまで今の仕事をやりたいが、何があるか分からない。でも体が動く間はずっとやりたい」と関さんは生涯現役への思いを明かした。
大正13年創業の西島は従業員約130人のうち60代以上が23人を占める。創業以来、定年を設けず、希望者が高齢でも働き続けられる「引退制」を採用。3世代にわたって勤めた従業員もいたという。
4代目の西島豊社長(47)は「ベテランがいてくれることは会社の財産だ。ノウハウや経験は、人がいなくなった瞬間になくなる」と強調した。