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米通信・メディア大手コムキャストは29日、米三大テレビネットワークの一つNBCや映画、テーマパークを展開するメディア部門のNBCユニバーサルを分離し、通信事業を担うコムキャストとの2社に再編すると発表した。約1年後の完了を見込む。通信とメディアの両分野で競争が激化する中、それぞれを独立した会社とすることで機動的な経営を目指す。
分離後のNBCユニバーサルには、NBCのほか、動画配信サービス「ピーコック」、テーマパーク、欧州メディア事業のスカイを組み入れる。コムキャストはブロードバンドといった通信事業を中核とする。
コムキャストは2011年にNBCユニバーサルの経営権を取得し、通信網とコンテンツを一体で展開してきた。しかし主力の通信事業では携帯電話会社や衛星通信サービスとの競争が強まり、メディア事業でも動画配信への投資負担が増すなど市場環境が変化したことから、方針を転換した。
現在のコムキャスト株主は分離後、両社の株式を保有する。この再編により、各社は独立した経営判断が可能となり、株主価値の向上を狙う。
再編完了後は、通信事業とメディア事業がそれぞれの市場で迅速な意思決定を実現し、競争力を高める見通しだ。業界全体の再編が進む中、コムキャストの戦略が今後の動向に影響を与える可能性がある。