t>

BMWは、新世代EV「ノイエクラッセ」の第1弾モデルとなる新型『iX3』が、欧州の独立評価機関ユーロNCAPの最新安全テストで最高評価の5つ星を獲得したと発表した。
同車は2026年に導入された改訂テスト手順に基づき評価された。この新しい手順は、予防機能や衝突回避システムから、衝突時の保護、さらに衝突後の安全まで、一連の出来事の流れを包括的に評価する。実際の道路状況を重視し、要求水準が大幅に引き上げられた。
新型iX3は、「セーフ・ドライビング」「クラッシュ・アボイダンス」「クラッシュ・プロテクション」「ポスト・クラッシュ・セーフティ」の4つの新区分すべてで高評価を獲得。5つ星に必要な基準点を大きく上回ったという。
「セーフ・ドライビング」では、標準装備の運転支援システムが評価の中心となった。速度制限情報の表示は、イタリア、フランス、ドイツ、オーストリアをまたぐ約2000kmの越境テストで、正しい速度を97%の精度で示した。また、物理スイッチ、中央ディスプレイ、音声操作の「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」の組み合わせも評価対象となった。
「クラッシュ・アボイダンス」では83%を獲得。ブレーキ介入を伴う前方衝突警告に加え、ドア開放時に後方から接近する自転車を警告する「エグジット・ワーニング」機能が、誤ったタイミングでのドア開放によるけが防止に寄与すると評価された。
「クラッシュ・プロテクション」では86%を記録。後席の子どもダミーに対する保護で最大点を得たほか、衝突試験で体格の異なる乗員への保護水準の高さが追加データと検証済みシミュレーションで確認された。側面衝突試験でも高評価で、標準装備のセンターエアバッグが前席乗員同士の衝突を防いだ。
「ポスト・クラッシュ・セーフティ」では95%と評価された。衝突後の乗員安全性向上と、車両からの脱出や救助を助ける機能が対象。緊急通報システムに加え、高電圧バッテリーの安全化や、救助隊が車両にアクセスできる機能が含まれる。
特に注目されたのが、フラッシュフィットされた電動式ドアハンドルだ。衝突テストの全状況で確実に作動。電気系統が完全に故障しても、機械的冗長性により乗員の車外脱出や救助隊の外部アクセスが可能で、ユーロNCAPから高評価を得た。
緊急通報システムについては、法令要件を上回る性能として、GPS座標を2点送信し、高速道路のどちら側に車両があるかを救助側が把握しやすくする点が評価された。
ユーロNCAPは、欧州の交通省、自動車団体、保険団体、研究機関などで構成される独立コンソーシアムで、ベルギーのルーヴェンに本部を置く。1997年から新型車の安全性を評価しており、今回の新手順は2009年の統合評価方式以来の大規模な見直しとなる。