
ロシア訪問中の自民党の鈴木宗男参院議員は5日、モスクワでヤコブレフ漁業庁副長官と会談した。会談後の鈴木氏の説明によると、ヤコブレフ氏は日本とロシア双方の漁船が互いの排他的経済水域(EEZ)内で行う地先沖合漁業に関し、現在停止している対面交渉を5月20日以降に再開したいと表明したという。
地先沖合漁業協定に基づく交渉は近年、オンラインで進められてきたとしている。このオンライン方式は両国間の対話の効率化に貢献してきたが、実質的な合意形成には対面交渉が不可欠との認識がロシア側にあるとみられる。
鈴木氏は前駐日大使のガルージン外務次官とも会談し、ウクライナ情勢などを協議した。会談では両国の懸案事項について幅広い意見交換が行われたとされる。
ロシア外務省によると、ガルージン氏は日本によるウクライナへの軍事・技術支援に懸念を表明した。この懸念は、地域の安全保障環境に悪影響を及ぼすとのロシア側の立場を反映している。
今回の一連の会談は、日露関係における漁業協力と安全保障問題の複雑な綱引きを示すものとなった。共同通信が伝えた。