
関西エアポートが27日発表した2025年度の関西空港の運営概況(速報値)によると、国際線と国内線を合わせた総旅客数は前年度比6%増の3354万人、国際線旅客数が8%増の2708万人だった。いずれも年度として2年連続で過去最高を更新した。
この好調な旅客数の背景には、円安傾向や大阪・関西万博の開催効果があり、インバウンド(訪日客)需要が大きくけん引した。特にアジアや欧米からの観光客が増加し、関西空港の国際線利用が大幅に拡大した。
中国方面の旅客数は、中国政府による日本への渡航自粛要請の影響で、昨年12月以降は4~6割程度減少したものの、年度全体では11%増の683万人となった。中国市場の回復は鈍化しているが、全体の旅客数を押し上げる要因として寄与した。
関西エアポートの担当者は「中東情勢の緊迫化で燃料費は高騰しており、旅客数の増加基調が続くと楽観視はできない」と話した。燃料費の上昇が航空会社の運航コストを圧迫し、今後の運賃や路線維持に影響を与える可能性があるという。
伊丹空港の総旅客数は5%増の1628万人、昨年4月に国際チャーター便が就航した神戸空港は16%増の417万人だった。関西の3空港全体としても旅客需要の拡大が続いており、各地域の空港がそれぞれの特性を生かした運営を進めている。