
フェスタス・モハエさん(ボツワナ元大統領)が8日、首都ハボローネの病院で死去した。86歳。ボツワナ政府が発表したが、死因は明らかにされていない。同氏は体調不良のため4月から同病院で治療を受けていると公表されていた。
モハエさんは1939年、当時英保護領だったボツワナ東部のセロウェで生まれた。教育を受け、独立後の政治の舞台で頭角を現した。1992年に副大統領に就任し、政権運営の中心的な役割を担った。
1998年に大統領に昇格し、2008年まで2期10年にわたりリーダーシップを発揮した。在任中はエイズ対策に特に尽力し、抗レトロウイルス薬の普及や予防啓発を推進。ボツワナはアフリカで最もエイズ対策が進んだ国の一つとして国際的に評価された。
2008年に自らの意思で退任し、後任にイアン・カーマ氏を据えた。退任後も公の場でエイズ問題への取り組みを呼びかけ、国際的な健康政策に関与し続けた。その功績から、国内外で高く尊敬されていた。
死去の知らせを受け、ボツワナ国内からは哀悼の声が相次いでいる。アフリカ各国の首脳も追悼の意を表明しており、モハエ氏のリーダーシップと人道への貢献をたたえている。(ナイロビ共同)