
バレーボールの新リーグ「SVリーグ」男子のチャンピオンシップ(CS)開幕を控え、出場権を獲得した6チームの主将らが23日、東京都内での記者会見に出席した。5月1日から始まる頂上決戦に向け、各チームが並々ならぬ闘志を燃やす中、注目を集めたのは昨季王者のウルフドッグス名古屋だ。レギュラーシーズンを4位で終えた名古屋からは、主将の山田脩造選手が登壇し、大舞台への決意を力強く語った。
山田選手は会見後の取材に応じ、今シーズン直面したチームの変化と苦悩を赤裸々に明かした。昨季の優勝に大きく貢献した絶対的エース、ニミル・アブデルアジズ選手が退団した穴は、戦術面だけでなく精神面でも大きな影響を及ぼしていた。主将としてチームをどのようにまとめ、再構築してきたかが、今季の名古屋にとって最大のテーマとなっていたのである。
強豪との連戦が続いた厳しいシーズンを振り返り、山田選手は「大きかったですね。対戦カード的にも(大阪)ブルテオンとサントリーが連続したのが大きいのかなとは思うんですけど、やっぱりそういうところに勝っていかないと、というところはあるし。新しい若いメンバーもいるので、そういうところでリズムを失ったのはあるんじゃないかなと思います。」と語った。この言葉からは、新体制への移行期特有のもどかしさと、それを打破しようとする主将としての責任感が滲み出ている。
名古屋は2戦先勝方式で争われる準々決勝において、レギュラーシーズン5位の広島サンダーズと対戦することが決まっている。エースの残像を追いかけるのではなく、現在のメンバーでいかに「名古屋らしい」バレーを体現できるかが勝負の分かれ目となるだろう。若い力の台頭とベテランの安定感が噛み合えば、再び王座に返り咲く可能性は十分に秘めている。
「もう一回、あの景色を見たい」という強い願いを胸に、山田選手は目前に迫った決戦を見据えている。連覇への道は決して平坦ではないが、苦境を乗り越えて培ったチームの絆が、CSという極限の状態で見事に開花することが期待される。ファンの熱い期待を背負い、ウルフドッグス名古屋の新たな挑戦がいよいよ幕を開ける。