
ウクライナのゼレンスキー大統領は3日、ロシア北西部サンクトペテルブルクの石油ターミナルへの攻撃について、ロシア軍が1~2日に実施したウクライナ各地に対する大規模攻撃への対抗措置だったと明らかにした。ロシアが攻撃を続ければ「同じことをする」と述べ、ロシア領内への長距離攻撃を拡大すると警告した。
首都キーウで北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長と会談した後、共同記者会見で語った。ゼレンスキー氏はロシア領内への攻撃圧力を強め、侵攻を長期化させるロシアのプーチン大統領を和平交渉の場に引きずり出したい考えだ。
ゼレンスキー氏はロシア領内への攻撃は正当な行為だったと主張し、長距離攻撃の拡大は「時間の問題だ」と述べた。会談に先立ち開催されたNATOウクライナ理事会で「ロシアに圧力をかけて外交か、さらなる損失か選ばせる。ロシアに選択を迫るのが大切だ」と訴えた。
サンクトペテルブルクでは3日に国際経済フォーラムが開幕。プーチン氏や中国の韓正国家副主席らも参加するロシアが重視する行事に合わせて、ウクライナは無人機による長距離攻撃の能力を誇示していた。
ロシア軍は1日夜~2日未明、キーウを含むウクライナ各地にミサイルなどで大規模攻撃を実施し、ウクライナ当局によると計23人が死亡した。ゼレンスキー氏は記者会見で、7月にトルコで開催されるNATO首脳会議に出席すると表明した。