
ロシア国防省は4日夜、第二次大戦の対ナチス・ドイツ戦勝を記念して9日にモスクワの「赤の広場」で挙行する軍事パレードに合わせ、8、9両日にウクライナと一時停戦すると発表した。停戦はプーチン露大統領の決定だとした。露国防省は「ウクライナも(停戦に)同調することを期待している」としつつ、仮にウクライナが軍事パレードを攻撃した場合、「報復として首都キーウ中心部に大規模なミサイル攻撃を行う」とも警告した。
露国防省の発表を受け、ウクライナのゼレンスキー大統領は4日夜、「ウクライナは6日午前0時から停戦を宣言する」とSNSに投稿し、停戦宣言後のウクライナは「鏡のように行動する」と述べた。ウクライナは6日の停戦開始後、ロシアから攻撃を受けない限り反撃しないとの立場を示し、永続的な停戦を提案した形だ。
ゼレンスキー氏はこれに先立つ4日午前、旧ソ連構成国アルメニアで開かれた欧州政治共同体(EPC)首脳会合で「ウクライナのドローン(無人機)はロシアの軍事パレードを攻撃できる」と述べていた。
モスクワでの軍事パレードに合わせた一時停戦案は、プーチン氏が先月29日のトランプ米大統領との電話会談で言及。露大統領府は停戦期間などの詳細に関しては後日発表するとしていた。また、ウクライナが一時停戦に応じない場合でも、ロシアは単独で一時停戦を宣言するとの方針も示していた。
これに対し、ゼレンスキー氏は30日、ウクライナが求めているのは一時停戦ではなく「長期的停戦」だとしつつ、プーチン氏が述べた一時停戦案の内容をトランプ氏に確認すると表明。停戦に応じるかどうかは期間や内容を把握した上で決めるとしていた。(小野田雄一)