
不登校の児童生徒数が約35万人と過去最多を記録する中、多くの教員が「どのように関わるべきか」と悩んでいる。特に、早期の学校復帰を目標に掲げる指導が、かえって子どもの登校渋りを悪化させるケースが確認されており、現場では従来のアプローチの見直しが求められている。
筆者は過去に登校渋りを示す生徒に対し、早期復帰を促す指導を強化した結果、子どもの不安を増幅させ、欠席が長期化する事態を招いた。この経験から、学校復帰を最優先目標とすることの危険性を痛感したという。
教師に必要な第一の視点は、子どもの「今の気持ち」を最優先にすることだ。無理に登校を促すのではなく、まず子どもの不安や悩みに寄り添い、安心できる環境を整えることが、長期的な信頼関係の構築につながる。
第二の視点は、家庭との緊密な連携と、一人ひとりに応じた支援計画の策定である。学校復帰のタイミングや方法を子どもと保護者と共に話し合い、柔軟な対応を取ることが、登校渋りの改善に効果を発揮するという。
不登校問題の解決には、学校復帰そのものを目標とするのではなく、子どものウェルビーイングを中心に据えた支援が不可欠だ。教師には、正解を押し付けるのではなく、子どもと共に歩む姿勢が求められている。