司馬遼太郎没後30年に考える「乱世」の生き抜き方

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Aiko Yamamoto
政治 - 08 May 2026

ある朝、新聞をめくっていると、今年は作家・司馬遼太郎さん(1923~96年)の没後30年にあたるとの記事が載っていた。いわずと知れた歴史小説の巨人だ。少年時代、司馬さんの大ファンで、作品を読みあさった。産経新聞社に入社したのも司馬さんが在職した会社だったことが大きかった。

司馬さんの作品では、乱世の英雄たちを力強く描く。『国盗り物語』の織田信長、『燃えよ剣』の土方歳三がそれだ。作品に没頭していた当時、乱世はあくまで物語の世界だった。だが、政治部で外務省を取材していると、自分が乱世の真っただ中に生きていると感じざるを得ない。

実際、外務省幹部の口からも国際情勢を表現するときに「乱世」という言葉が頻繁に出るようになった。ロシアのプーチン大統領はウクライナ侵略をやめず、中国の習近平国家主席は台湾侵攻の野心を隠していない。トランプ米大統領もイラン攻撃を断行した。国際社会は群雄割拠の乱世に突入したと言える。

日本はこの乱世をどのように生き抜くべきなのか。懇意の政治家の一人は「日本の国益こそが大事なんだ。したたかにやらないといけない」とよく語る。したたかという言葉に、司馬さんの作品によく登場する人物が思い浮かんだ。戦国時代、豊臣秀吉の軍師を務めた黒田官兵衛だ。

司馬さんは官兵衛をいたく気に入っている。関ケ原の戦いを描いた大作『関ヶ原』では、戦いの主役である徳川家康でも石田三成でもなく、官兵衛の後日談で締めくくる。官兵衛は自らが天下を取ることこそかなわなかったが、時代の転換点で柔軟に対応し、乱世を生き延びた。

時代の転換点に立つという意味では今の日本も変わらない。日米同盟を外交・安全保障の基軸としつつも、欧州や豪州など基本的な価値観を共有する同志国と周到に気脈を通じ、関係を盤石にしておくべきだ。

司馬さんは官兵衛が主人公の『播磨灘物語』で、晩年に名乗った「如水」について「水ハ方円ノ器ニ随フ」という言葉を典拠にした可能性を指摘する。水がどのような形状の器でも形を変えて適応するように、乱世の中で柔軟に、したたかに生き残る外交が求められている。

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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