t>

デンマーク代表MFイェスパー・リンドストロムのシャルケ移籍が、成立目前で白紙に戻った。ナポリとシャルケの間で移籍条件はほぼ合意に達しており、リンドストロム本人はすでにゲルゼンキルヒェン入りしてメディカルチェックを受けていた。それだけに、急転直下の破談に移籍市場は騒然としている。
発端となったのは、ドイツメディアの報道だ。『ビルト』などは、買い取りオプション500万ユーロ(約9億円)を巡り、ナポリ側が急遽条件を変更し、買い取り義務への変更を強く主張したため、シャルケが泣く泣く撤退したと伝えていた。この報道に対し、セリエAの名門クラブは猛反発。一連の流れは「虚偽情報の流布」に当たるとして、法的措置を講じる権利を留保するとの声明を発表した。
ナポリの主張は、ドイツ側の報道とは全く異なる。声明によると、日曜日に行われた契約条件のやりとりでは、金銭面や支払い条件について異議は出なかった。ところがその後、シャルケ側から「提示された条件の一部を受け入れられない」との連絡が届いた。理由は、週末に2選手が負傷し、移籍市場における戦略変更を余儀なくされたためだという。
ナポリはこの事情を考慮し、シャルケが提示した契約内容を受け入れる用意があると同日中に回答した。しかし、最終的にシャルケ側は「もはや関心がない」と返答。ナポリは「今回の取引が成立しなかった真の理由が明確になった」とし、責任がシャルケ側にあることを強調している。
シャルケが突如として動きを変えた背景には、ロビン・ゴセンスとデヤン・リュビチッチの負傷があったとみられる。だが、自らの事情を伏せたまま、ナポリ側に一方的な条件変更があったかのような情報が流されていれば、クラブの信用に関わる重大な問題だ。現時点でシャルケからの公式な反応はなく、今後の対応が注目される。
移籍市場の最終盤に起きた“二転三転”の余波は、リンドストロム本人の去就にも影を落とす。2023年にフランクフルトからナポリへ完全移籍したものの、エヴァートンとヴォルフスブルクへのレンタルを経て、今夏はアッレグリ新監督の下でも構想外。移籍先が消えた26歳の今後の動向も、両クラブの応酬とともに注視する必要がある。