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消えたサバと小型化の謎:黒潮大蛇行がもたらした異変

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Yuki Tanaka
経済 - 18 7月 2026

近年、日本海側ではサバの漁獲に回復の兆しが見える一方、太平洋側ではわずか6年で漁獲量が約6分の1に激減し、魚体も小型化している。多くの人が地球温暖化を疑ったが、東京大学の研究チームは観測史上最長の黒潮大蛇行に着目。黒潮が本州南岸で大きく南へ迂回したことで、東北や北海道沖のサバが追い詰められた可能性を探っている。コンピューター上に無数のサバを泳がせるシミュレーションから、思いもよらない海の仕組みが浮かび上がった。

サバは塩焼きやみそ煮、しめサバ、缶詰など、日本の食卓に欠かせない魚だ。主に水揚げされるのはマサバとゴマサバで、中でも漁獲量が圧倒的に多いのがマサバである。太平洋側のマサバは、四国沖や紀伊半島沖、伊豆諸島周辺などで産卵する。孵化した幼魚の多くは、黒潮に乗って房総半島沖へ運ばれ、さらに成長すると黒潮続流を横切るなどして、三陸沖や北海道東方沖の餌が豊富な海域へ向かう。夏から秋に北の海で成長し、冬には南下、成魚は産卵場へ戻る壮大な回遊を繰り返す。

だが、卵や孵化したばかりの幼魚は自力で進むことができない。マサバの巡航速度は秒速約2倍体長で、黒潮の流れ(秒速2メートル)に逆らうには体長1メートルが必要だ。流れから離れるには体長10センチほどまで育つことが目安となる。幼魚にとって黒潮は命のベルトコンベヤーである一方、その流れ方次第で生死が分かれる。

近年、マサバは日本海側と太平洋側で明暗が分かれている。東シナ海から日本海に分布する「対馬暖流系群」は、2020年に7.9万トンまで落ち込んだ後、2024年には13.5万トンへ回復した。一方、房総沖から東北・北海道沖が主漁場の「太平洋系群」は深刻だ。漁獲量は2018年の30.1万トンから2024年には4.8万トンへ急減。約6分の1になった。さらに、成長の遅れも顕著で、0歳魚は平均147グラムから93グラム、1歳魚は321グラムから209グラムへと減少した。

マサバが育つ東北・北海道沖では、同時期に海水温が平年より異常に高い状態が長く続く「海洋熱波」が発生した。魚の減少や小型化に地球温暖化を疑うのは自然だが、高水温やマイワシとの餌の奪い合いだけでは異変を説明し切れなかった。

黒潮が紀伊半島南端の潮岬沖で岸を離れ、東海沖を大きく南へ迂回する「黒潮大蛇行」は、2017年8月から2025年4月まで7年9カ月続き、観測史上最長となった。漁獲減少や東北沖の海洋熱波の時期とほぼ重なる。大蛇行がマサバを運ぶ海流と育つ海を変えたのか――研究チームはその仕組みの解明を進めている。

編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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