
富山県砺波市のチューリップ四季彩館にある「パレットガーデン」は、ガラス扉を開けると冷たい空気に包まれる空間だ。チューリップを長く鑑賞できるよう室温を15度に保っている。館内は四方八方に貼られた鏡が特徴的で、鮮やかなチューリップが無限に広がって見える。
「カメラマン泣かせです」と取材対応してくれた嶋田さんは語る。足を踏み入れると、油断すると鏡に自分が映り込んで写真が台無しになる。現実の花ではなく、鏡の中の来場者に焦点を合わせて、どの世界が現実なのかわからないような演出を狙ったと説明する。
同館では年間で100品種、常に5千本の花が咲いている。部屋の一部の側面には12枚の鏡が貼られ、黄や赤など色とりどりの花や来場者が映り込む。管理係長の嶋田武明さんは「万華鏡のような世界を楽しんで」と来場者に呼びかける。
春はムスカリ、夏はアジサイなど、館内の「ワンダーガーデン」では季節の花とチューリップを一緒に楽しめる。また「チューリップパレス」では、円筒形のガラスの壁に500本の切り花を展示している。
この施設は一年を通じてチューリップの美しさを鑑賞できるよう設計されている。鏡の効果を活用した幻想的な空間は、訪れる人々に独特の体験を提供している。