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スターマー英首相の辞任表明を受けた与党・労働党の党首選は16日、立候補の受け付けが締め切られた。先に出馬を表明した前マンチェスター市長、バーナム下院議員以外に立候補者は現れず、バーナム氏の無投票当選が決まった。同氏は17日に党首に選出され、20日に新首相に就任する。
労働党と野党の保守党は、右派のポピュリスト(大衆迎合型)政党「リフォームUK」の台頭で苦境に立たされている。バーナム氏は、2029年までに実施の総選挙に向け党勢の回復を図りたい考えだ。
バーナム氏は、労働党の下院議員計403人の94%にあたる379人からの推薦を得た。党首選への立候補には少なくとも81人の議員の推薦が必要で、他の候補が出馬する余地は計算上失われていた。
バーナム氏の党首選出を受け、スターマー氏は20日にチャールズ国王に正式に辞任を報告。続いてバーナム氏が国王に組閣を要請され、首相の座に就く。
英国では、現政権に先立つ保守党政権の時代から不祥事などで短命政権が続き、バーナム氏はこの10年間で7人目の首相となる。
労働党では、5月の地方選挙での大敗を機にスターマー氏への辞任圧力が高まる一方、当時はマンチェスター市長だったバーナム氏への待望論が広がった。
ただ、党首選への立候補資格は現職の下院議員に限られるため、バーナム氏の出馬に道を開くためにマンチェスター近郊の選挙区の労働党議員が辞職して6月に補選を実施。バーナム氏が補選でリフォームの候補を相手に大勝し、党内での地歩を確立したのを受け、スターマー氏は6月22日に辞任を表明した。
バーナム氏は1970年生まれ。2001年に下院議員に初当選し、ブラウン政権(2007~10年)で保健相などを歴任した後、17年にマンチェスター市長に転じた。10年と15年に労働党の党首選に出馬したいずれも敗退している。