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中国によるレアアース(希土類)の対日輸出規制を巡り、より希少な重希土類の一部の輸入量が今年に入って急減している。特に半導体製造装置などに不可欠なイットリウムは、1~4月の輸入量が前年同期比で9割近く減少。新規の取引を制限するメーカーも出てきた。輸出規制の継続は各国に影響が及びかねず、今月15日からの先進7カ国首脳会議(G7サミット)でも議題に上がる見通しだ。
財務省の貿易統計は、レアアースの輸入量を全ての種類ごとに公表しておらず、加工状況による「希土類金属」と「希土類化合物」に分類。希土類化合物のみ「酸化イットリウム」など一部の種類を切り出している。
1~4月における中国からの酸化イットリウムの輸入量は8万6319トンで、前年同期の74万1895トンから88%も減った。3月に至っては426トンにとどまった。
一方、レアアース全体で見ると、29%増となった。中国以外からも比較的手に入りやすいセリウムやランタンなどの種類は、前年並みか上回っているためだ。
第一ライフ資産運用経済研究所の嶌峰義清シニア・フェローは、中国政府が過剰な輸出規制に見えないようコントロールしていると指摘。「輸出収入の維持に加え、WTO(世界貿易機関)への提訴リスクの軽減が狙いでは」と推察する。