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サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3カ国大会で、14日(日本時間15日)にオランダと戦った日本のベンチには遠藤(リバプール)が身に着けるはずだったユニホームが掲げられていた。大きな喪失感をもたらした主将の離脱。日本代表は緊急事態を結束の材料とし、大事な初戦で勝ち点をもぎ取った。
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ダラス入りした12日夜、選手ミーティングが開かれた。全員が一つになって戦うことが狙いだ。オランダ戦3日前に離脱した遠藤だけではない。代表の主力だった南野(モナコ)三笘(ブライトン)も大舞台を踏めなかった。ブラジルやイングランドを倒し順風満帆だったチームに、逆風を吹かせていた。
「いい時よりも悪い時にどうはい上がるかが重要だ」。長友(FC東京)がげきを飛ばした。W杯5大会連続出場のベテランには、これまでも選手ミーティングで結束を確認し、チームの危機を乗り越えた経験がある。メンバー26人中、半数が初出場。その1人、鈴木彩(パルマ)は「同じ絵を描けたし、気合が入った」と意義を口にする。
出場がかなわなかった3人とも一緒に戦う-。その思いは、背番号の継承にも込められている。久保(レアル・ソシエダード)は南野に「8」の継承許可を求め、田中(リーズ)は幼なじみの三笘の「7」を背負う。遠藤の「6」を引き継いだ町野(ボルシアMG)は「(遠藤)航くんが『町野でよかった』と思えるようにしたい」と誓う。この日のホテル出発前、遠藤から激励のビデオメッセージが届いたという。「ワンチームとして今日も臨めた」と新主将の板倉(アヤックス)。日本は固い絆で進撃を続ける。(五十嵐一)