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この夏の暑さは過去にないほど強烈になる可能性が高まっている。通常は冷夏を招く「エルニーニョ現象」が発生したにもかかわらず、フィリピン沖の海水温が地球温暖化の影響で高温を維持し、夏の太平洋高気圧が勢力を強めて日本に張り出す「スーパーエルニーニョ現象」に発展する恐れがある。専門家は、最高気温40度以上の「酷暑日」が各地で相次ぐとの見方を示している。
気象庁などによると、エルニーニョ現象は南米ペルー沖で海水温が基準値より0.5度以上高い状態が半年以上続く現象として定義される。この状態が継続すると、全球的な気象パターンに大きな影響を及ぼすことが知られている。
エルニーニョは、太平洋の東から西に向かって吹く「東風」(貿易風)の勢いが弱まり、フィリピン沖の高い海水温のエリアがペルー方面に流入することで発生する。このため、フィリピン沖の水温が通常より低下する傾向がある。
フィリピン沖の水温が下がると、上昇気流も弱まり雲が発達しにくくなる。その結果、日本の東にある太平洋高気圧が張り出さず、日本は冷夏になりやすいというのが従来のエルニーニョのメカニズムだが、今回は異なる様相を呈している。
地球温暖化が進行する中、スーパーエルニーニョの発生リスクは高まっており、今夏は記録的な猛暑への備えが急務となっている。気象庁は最新の観測データを基に、今後の動向を注視するよう呼びかけている。