
正体不明の芸術家バンクシーがロンドン中心部に新作の大型彫像を設置した。スーツ姿の人が右手に旗を持って歩く姿で、はためいた旗で顔全体が覆われているように見える。メッセージの意図は不明だが、壁面作品が多いバンクシーにとって彫像作品は珍しい。
彫像は観光名所のトラファルガー広場とバッキンガム宮殿の間に設置され、30日午後には多くの見物人が集まった。首相官邸にも近く、議会の方向を向いている。
彫像の台座にはバンクシーとみられるサインが書かれている(4月30日、ロンドン・共同)。
ロンドン市内在住のクリスさん(46)は、この像について「国旗のような大きな旗で目の前が見えなくなっている」様子は「ナショナリズムをあおるだけで(政治課題への)正しい解決策を持たない右派ポピュリスト政治家」の姿に重なると指摘した。
バンクシーの代理人はBBC放送に対し、像は29日未明に設置したと明らかにした。地元自治体は設置を歓迎し、誰でも見られる状態を当面維持するとしている。(共同)