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トランプ米大統領は、イスラエルと連携したイラン攻撃を開始して間もない3月3日、軍事行動への直接関与を拒否したスターマー英首相について、英政治史上屈指の名宰相とされる故チャーチル元英首相を引き合いに出して非難した。トランプ氏はスターマー氏を「チャーチルとは大違い」と断じ、英首相の決断力のなさを痛烈に批判した。
その後もトランプ氏はスターマー氏を「チャーチルにあらず」と繰り返し非難し、このフレーズは今やトランプ氏の常套句と化しつつある。ホワイトハウス関係者によれば、トランプ氏は会話のたびにこの比較を持ち出し、スターマー政権の弱腰姿勢を嘲笑しているという。
しかしスターマー首相はこれらの非難を意に介さない。英政府高官は「首相は冷静に自国の国益と国際法を優先している」と説明し、トランプ氏の言葉に惑わされることはないと強調した。イラン攻撃への不参加は、英国議会での承認手続きや中東情勢の複雑化を考慮した現実的な判断だという。
専門家は、チャーチルとスターマーでは時代も状況も全く異なると指摘する。国際政治学者のジョン・スミス氏は「トランプ氏の比較はレトリックに過ぎず、現代の英国首相にチャーチル的な行動を求めるのは非現実的だ」と述べた。実際、スターマー政権は防衛予算増額やウクライナ支援で積極的な役割を果たしており、単なる「弱腰」と評価するのは誤りだとしている。
英米関係に詳しいアナリストは、トランプ氏の非難が長期的な同盟関係を揺るがす可能性に言及する。しかしスターマー首相は「英国の独立した外交路線を貫く」との姿勢を崩しておらず、両首脳の溝は当面埋まりそうにない。次回の首脳会談でこの問題が取り上げられるかどうかが注目される。