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「昔ながらの氷のう」が100万本突破、魔法瓶技術で新市場創出

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Yuki Tanaka
経済 - 22 6月 2026

魔法瓶メーカーのピーコック魔法瓶工業(大阪市)が展開する携帯氷のう「アイスパック」シリーズ(自社サイト:3058円~)の累計販売数が100万本を突破した。猛暑対策グッズ市場が拡大する中、昔ながらの氷のうに魔法瓶技術を組み合わせた商品として支持を集めている。

アイスパックは、氷や水を入れた氷のうと真空断熱構造の専用ホルダーを組み合わせた商品だ。コンパクトな携帯向けモデルから保冷時間を重視した大型モデルまで展開しており、必要なときだけ取り出して首筋や手のひらなどを冷やすことができる。

従来の氷のうは、スポーツ現場などでクーラーボックスに入れて持ち運ぶことが一般的だった。一方、アイスパックは魔法瓶の真空断熱技術を応用することで、冷たさを長時間維持しながら携帯できるようにした。

ここ数年、ネッククーラーや携帯扇風機などさまざまな暑さ対策グッズが登場しているが、同社は「風を送る」のではなく、「体を直接冷やす」という点に着目した。

気象庁は、2026年から最高気温40度以上の日を「酷暑日」と定義した。環境省の暑さ指数(WBGT)でも危険レベルに達する日が増えており、熱中症対策では水分補給に加え、体温そのものを下げる「外部冷却」の重要性が指摘されている。

こうした変化を見据え、ピーコック社は2020年に企画・マーケティング部を新設した。それまでの水筒中心の商品開発から、社会課題や生活者の困りごとを起点にした商品開発へと方針転換した。

「モノ余りの時代に、商品を出し続けるには、世の中で起きている変化にしかチャンスがない。こうした視点に立ち、自社技術で解決できる課題を探していました」(商品戦略部の担当者)

開発のヒントになったのは、ゴルフ好きの山中千佳社長の行動だった。夏場のラウンドで氷のうを大きな水筒に入れて持ち運んでいることを知り、「魔法瓶と氷のうを組み合わせれば新しい商品になるのではないか」と考えたという。

2021年に布製タイプを発売し、翌2022年にはシリコーン製のスティック型を投入した。

スティック型は、手のひらや首筋などに当てやすい形状を採用。適度な厚みを持たせることで冷たすぎず、握り続けやすい仕様とした。

大型モデルのABB-L30では、約40度の環境下でもホルダーに収納した状態で、長時間低温を維持できるという。

2021年から2023年までの累計販売数は、約10万本にとどまった。新しいカテゴリーの商品だったため、用途や価値が消費者に伝わりにくかったようだ。店頭の棚に並べても、数週間後にはワゴンセール商品になるなど、自社のECサイトで細々と販売している状況が続いた。

北海道在住の女性が、SNSに「エアコンのない小学校に通う息子に持たせたら良かった」といったコメントを投稿したところ、大きな反響を呼んだ。投稿はテレビでも紹介され、口コミが拡散。各地で品薄状態となった。

その後、販売は急拡大した。2024年には単年で約10万本を販売。さらに2025年にはラインアップを4種類に拡充し、年間約80万本を売り上げる主力商品へと成長した。

現在では類似商品も増え、携帯氷のう市場そのものが拡大している。

人気の背景について、商品戦略部の担当者は「『ピーコック氷のう』や『アイスパック』といったキーワードで商品を探す消費者も増えていて、カテゴリーを代表するブランドとして認知が広がっているのではないか」と見ている。

かつて氷のうは、発熱時などに家庭で使う道具だった。しかし猛暑が常態化する中、その役割は大きく変わりつつある。

「水を飲む」ための技術を、「体を冷やす」ために応用したアイスパック。昭和から続く道具が、令和の暑さの中で新たな市場を生み出している。

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編集部注:この記事はAIを使用して作成されており、産経新聞の記事を元に、内容を変更せずにリライトしたものです。
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