
不朽の名作ミュージカル『ミス・サイゴン』の製作発表記者会見が27日、都内で行われ、主要キャストを含む総勢52人の出演者が一堂に会した。10月から11月にかけて東京・東急シアターオーブほかで上演される本作は、開幕前から異例の熱気に包まれている。会見の冒頭では劇中歌8曲を約30分間にわたって披露する豪華なメドレーが行われ、会場は本番さながらの緊張感に圧倒された。
エンジニア役を務める駒田一、東山義久、桐山照史(WEST.)をはじめ、キム役の屋比久知奈、清水美依紗、ルミーナら実力派キャストが勢揃いした。物語を彩る「火がついたサイゴン」から「アメリカン・ドリーム」まで、魂を揺さぶる歌声が次々と響き渡る。アンサンブルキャストも含めた大迫力のパフォーマンスは、過酷な時代を生き抜く登場人物たちの葛藤と力強さを鮮明に描き出していた。
今作でエンジニア役に挑む桐山照史は、稽古の凄まじいスピード感と作品の熱量に圧倒されている様子を見せた。桐山は現在の心境を「ミュージカルこえええ!」と率直な言葉で表現し、集まった報道陣の笑いを誘いつつも真剣な表情を浮かべた。初参戦となる大舞台へのプレッシャーを感じながらも、役柄に向き合う決意が滲み出る一幕となった。
会見には、クリス役の甲斐翔真、小林維、ジョン役のチェ・ウヒョク、金本泰潤、エレン役のエリアンナ、加藤梨里香らも登壇した。さらにトゥイ役の岡シモン、吉田広大、ジジ役の則松亜海、藤森蓮華ら、各キャラクターを演じるキャスト陣が顔を揃えた。全8曲の歌唱披露では、それぞれの役柄が持つ繊細な感情が丁寧に乗せられ、重厚なドラマの断片を垣間見せている。
「世界が終わる夜のように」や「命をあげよう」といった名曲の数々は、観客の期待を一層高める仕上がりとなっていた。ジョンと男性アンサンブルによる「ブルドイ」では力強いコーラスが会場を震わせ、作品の持つメッセージ性を強く印象付けた。伝説的な舞台の再演に向け、52人のキャストが一体となって作り上げる新たな『ミス・サイゴン』の幕開けに注目が集まっている。
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