ORLANDO, FLORIDA – JUNE 10: Thomas Tuchel, Manager of England, arrives at the stadium prior to the International Friendly match between England and Costa Rica at Inter&Co Stadium on June 10, 2026 in Orlando, Florida. (Photo by Richard Pelham/Getty Images)北中米ワールドカップ(W杯)に向けた強化試合で、イングランド代表が10日、コスタリカ代表を3-0で撃破した。トーマス・トゥヘル監督は試合後、イギリスメディア『ITV』に対し、内容と結果に満足感を示した。
試合は開始早々の10分、左サイドを突破したFWアンソニー・ゴードン(バルセロナ)の折り返しをMFデクラン・ライス(アーセナル)が左足で流し込み、先制に成功。前半を1点リードで折り返すと、後半68分にはゴードンがPKを確実に決めて加点した。
終盤の88分、MFモーガン・ロジャーズ(アストン・ヴィラ)のミドルシュートのこぼれ球をFWオリー・ワトキンス(同)が頭で押し込み、3点目。スリーライオンズが完全に試合を支配した。
トゥヘル監督は「我々は勝利に値したし、もっと得点を奪えただろう。実際、多くのチャンスを作り出していたからね。この試合に臨む姿勢、集中力、そしてエネルギーは極めて高いレベルにあった。全員が素晴らしいプレーを見せ、チームとして非常に良いパフォーマンスだった」と語った。
さらに「我々を次のレベルへ押し上げたいと考えていたが、その通りのゲームになった。スタジアムのファンも感じ取っただろう」と、手応えを強調。「今夜の試合で、我々は間違いなく正しい方向に進んでいると確信できた。心がとても穏やかになったよ。チームスピリットを非常に誇りに思う」と続けた。
指揮官は先発だけでなく、途中出場の選手たちにも賛辞を惜しまなかった。「大きな影響力を発揮してくれた。まさに我々が求めていたものだ」と評価。「彼らは先発できなかったことに非常に落胆していたが、実際のパフォーマンスは本当に素晴らしかった。疲れを見せる相手に対し、同じ強度、クオリティを維持してくれた。全員を称えたい」と称えた。
イングランドはW杯でグループLに入っており、現地時間17日に初戦でクロアチア代表と対戦する。トゥヘル監督は就任以来、チームに明確な方向性を与え、13戦で10勝を挙げる好成績を残している。
この日の勝利で、選手層の厚さも証明された。特に1ゴール1アシストのゴードンは、左ウィングの定位置争いで存在感を示した。バルセロナで調子を上げる23歳は、W杯でもキープレーヤーとなる可能性がある。
中盤の要ライスは、攻守にわたって安定したパフォーマンス。得点に加え、ボール奪取や配球でもチームを支え、副主将としての役割も果たした。トゥヘル体制でますます重要度が増している。
一方、途中出場のワトキンスは、ゴール前での決定力を示した。アストン・ヴィラで好調を維持するストライカーは、ハリー・ケインの控えとして貴重なオプションだ。
守備陣も無失点に抑え、安定感を見せた。センターバックのコンビは連係が向上しており、本大会に向けて明るい材料が揃っている。
トゥヘル監督は「次のレベルへ押し上げたい」と以前から語っており、この試合はその哲学が具現化した一戦となった。チーム全体の運動量とインテンシティは、W杯本番でも通用するだろう。
クロアチア戦は、グループ突破を占う重要な一戦。中盤の強度が高い相手に対し、イングランドがどのような戦いを見せるか注目される。トゥヘル監督は「チームスピリットを誇りに思う」と自信を覗かせた。
この快勝で、イングランドはW杯に向けて弾みをつけた。トゥヘル体制の成熟度が問われる本番まで、あと1週間。指揮官の手腕が改めて試される。