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スターマー英首相は22日、首相官邸前で辞任を正式に表明した。背景には5月の地方選挙での与党・労働党の大敗があり、党内から退陣圧力が強まっていた。党の最高機関「全国執行委員会」(NEC)は後任の党首選について、立候補の受け付けを7月9日に開始し、9月までに新首相が就任する見通しを示した。次期首相には、バーナム前マンチェスター市長が最有力視されている。
スターマー氏は声明の中で、「この2年間で経済は強くなった。国防費も増額させた」と述べ、在任中の成果を強調した。また、物価高対策や外交面での実績を挙げ、自らの政権運営に一定の自信を示した。
その上で、2029年までに実施される次期総選挙で党を率いるのに自身が最適な人物かどうかについて、「党から答えを聞いた」とし、辞任を求める党内の声を「快く受け入れる」と述べた。この発言は、辞任決断に至るまでの苦渋の選択をにじませた。
スターマー氏は当初、辞任を拒否し、党首選を求められれば「受けて立つ」と強硬な姿勢を崩していなかった。しかし、バーナム氏が今月18日に行われた下院補選に当選し、現職下院議員であることを立候補要件とする党首選への出馬資格を獲得。これを機に閣僚や労働党下院議員らはスターマー氏に見切りをつけ、党の再活性化を期待して続々とバーナム氏支持に回った。
スターマー氏は2020年4月から労働党党首を務め、24年7月の総選挙で歴史的大勝を果たして首相に就任した。しかし、インフレ対策の不振や閣僚・高官のスキャンダルが有権者の反発を招き、支持率は低下の一途をたどっていた。今後の党首選の行方と新政権の政策運営に注目が集まる。