
セブン&アイホールディングスが、北米コンビニ事業を巡る不透明な情勢に直面している。成長の核と位置付けてきた同事業の戦略は、想定外の遅れを見せている。
同社が計画していた北米事業子会社SEIの新規株式公開(IPO)は延期された。関係筋によれば、市場環境の変化や内部の準備不足が主因とみられる。
セブン&アイは「株主還元方針に変更はない」と強調する。自社株買いや増配などの施策を継続する姿勢を示し、市場の懸念を払拭しようとしている。
しかし経営幹部の世代交代が加速する中、海外事業の司令塔機能に不安が広がる。実績のあるベテランから若手へのバトンタッチが、成長戦略の執行にブレーキをかける可能性がある。
国内市場が縮小する中、北米事業の成否はグループ全体の命運を握る。IPO延期という逆風をどう乗り越えるか。経営陣の手腕が問われている。