t>

国土交通省と佐賀県は、九州新幹線長崎ルート(西九州新幹線)の未整備区間である新鳥栖—武雄温泉間について、来年度から環境影響評価(アセスメント)を開始することで合意した。金子恭之国交相は21日の閣議後記者会見で「引き続き、新幹線整備の必要性、重要性について地元に丁寧に説明していく」と強調した。
アセスメントは、大規模開発事業が周辺環境に与える影響を事前に調査・評価する制度。国交省の水嶋智事務次官と佐賀県の山口祥義知事が17日、県庁内で実施の合意書に署名した。特定の経路は定めずに実施し、完了まで3~5年程度を見込む。
一方、本格整備に向けては佐賀県が費用負担の重さを懸念している。17日に交わされた合意書では、佐賀県分の負担に上限を設けるなど配慮する方針を明記した。
また、全線開業で長崎県が得る利益が大きいことから、「長崎県と佐賀県が共同で負担することが適当だ」と明記。長崎県の平田研知事は「今後議論する。論点が全てクリアされれば、(費用負担は)あり得る」と述べ、国交省は両県の今後の協議を尊重する方針だ。
長崎ルートは2022年に武雄温泉—長崎が開業したが、佐賀県区間は未開通。山口知事は「今回はアセスの合意であり、整備の合意ではない」と強調しており、全線開通には同県が懸念する巨額の費用負担や並行在来線の利便性低下への対応が求められる。