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宮城県栗原市ののどかな町に、日本で初めてとなる2階建ての3Dプリンター住宅が完成した。造形にかかった期間はわずか10日間で、従来の木造住宅と比べて大幅な工期短縮を実現したという。
この住宅は、特殊なモルタルを積層する工法で建設された。3Dプリンターを用いることで、複雑な形状も自由に表現できる一方、構造計算や建築基準法の適合が課題となった。特に2階建てということで、重力や地震に対する強度を従来の基準で証明する必要があった。
プロジェクトを手がけたのは、建設スタートアップの「セレンディクス」だ。同社は国土交通省の認定を取得するため、モデル住宅で繰り返し荷重試験を実施。想定される地震力の1.5倍以上の耐力があることを確認し、構造計算書を提出した。
建築確認を担当した行政側も、前例がないため審査に時間を要した。最終的には、3Dプリンター住宅向けの独自の構造計算ルートを確立。これにより、他の地域でも同様の住宅を建てる道が開かれた。
住宅の広さは約60平方メートルで、吹き抜けのあるリビングや2つの寝室を備える。価格は同程度の広さの木造住宅と比べて2割ほど安いという。今後はさらに低コスト化を進め、2025年までに全国で100棟の受注を目指す。