
12日午前の東京外国為替市場で、円相場は1ドル=160円台前半で取引を開始した。前週末のニューヨーク市場での円高ドル安の流れを引き継ぎ、売り買いが交錯する展開となっている。
午前9時現在の円相場は、前日比37銭円高ドル安の1ドル=160円13~15銭で推移。ユーロに対しては06銭円安ユーロ高の1ユーロ=185円35~37銭と、方向感が分かれている。
市場関係者によると、トランプ米大統領がイランとの戦闘終結に向けた協議内容を「イラン指導部の最高レベルが承認した」と主張したことで、中東地域を巡る地政学的リスクが後退。これまでリスク回避の動きから進んでいた「有事のドル買い」を解消する動きが広がった。
今回の円高ドル安の動きは、短期的な投機筋のポジション調整に加え、実需の輸入企業によるドル買いも観測されており、市場では「160円台を挟んで一進一退の展開が続く」との見方が出ている。
今後の注目点として、イラン情勢のさらなる進展や、トランプ大統領の発言内容の精査が挙げられる。また、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策への影響もにらみながら、投資家は慎重な姿勢を保っている。