
8日死去した河野洋平元衆院議長が会長を務めていた日本国際貿易促進協会の代表団が、21~24日に計画していた北京への訪問を延期することが12日、複数の関係者への取材で分かった。中国側からは、死去を受け習近平指導部メンバーとの面会は難しいと連絡があったという。
河野氏は長年、中国とのパイプ役として知られ、「古い友人」とみなされていた。日中関係の悪化が長期化する中、同協会は河野氏の存在と経済対話を足掛かりに修復の糸口を探る思惑だったが、今回の延期で暗雲が漂っている。
代表団は22日から26日まで北京で開催される「中国国際サプライチェーン(供給網)促進博覧会」に合わせて訪問する予定だった。日中の経済協力の重要性を再確認すると同時に、中国による重要鉱物の対日輸出規制などの懸案について改善を求める狙いがあった。
しかし、主要日程の調整が難しくなり、訪問そのものを見送る判断に至った。関係者によると、中国側から日程変更の提案はあったが、代表団のスケジュールとの整合性が取れなかったという。
協会は中国との貿易・経済交流の窓口を担い、例年訪中団を結成して指導部と面会している。前回の昨年6月は李強首相との会談が実現しており、今回の延期は今後の対話の行方にも影響を与えかねない。