
災害時の電力供給設備の復旧技術を高めるため、関西電力送配電奈良本部は奈良県葛城市の北葛城訓練場で技能発表会を開催した。同本部管内の2営業所からそれぞれ5人1組のチームが出場し、実際の停電を想定した作業に臨んだ。
訓練では「マンションや商店、一軒家が建ち並ぶ市内で震度7の地震が発生し、配電設備が被害を受けて停電した」との想定を設定。両チームが同時に復旧作業を開始し、作業員らは互いに声を掛け合いながら安全確認を徹底した。
高所作業車の作業台や電柱に上った作業員らは、高低圧線の修復など一連の復旧工程を手際よく進めた。停電復旧の迅速性と確実性を競う形で、技術の向上を図った。
川人基宏副本部長は「作業員一人一人が冷静に判断し、過酷な災害現場であっても安全な方法で確実に作業が行えるよう、現場力の維持向上に努めたい」と述べ、防災意識の高まりを強調した。
関西電力送配電は今後も、定期的な訓練を通じて災害対応力を強化する方針。同本部は地域の電力インフラを守るため、現場技術の継承と向上に引き続き取り組むとしている。