
米ブルームバーグ通信は11日、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)がIT部門の従業員500~600人程度を削減すると報じた。コスト削減に加え、人工知能(AI)やソフトウエアなどの新技術分野に対応できる人材への入れ替えが目的で、削減対象は世界各地のGM拠点に及ぶ見通しだ。
事情に詳しい関係者の話として伝えたところによると、GMは11日から対象者への通知を開始したという。今回の人員削減は、全社的なコスト圧縮戦略の一環として位置づけられている。
米国販売の伸び悩みやインフレ圧力に直面する中、GMは収益力強化に取り組んでいる。ブルームバーグは昨年10月にも、GMが事業変化への対応として200人超の従業員を削減したと伝えており、電気自動車(EV)需要の減速を受けて工場労働者の削減も進めている。
GMは車両ソフトウエアなどの搭載拡大やAIの活用を強化する一方、EV事業では需要減速を背景に事業縮小を進めている。2025年10~12月期にはEV投資の見直しなどに伴い72億ドル(約1兆1千億円)超の費用を計上していた。
今回のIT部門の削減は、こうした戦略転換の中で実施される。GMは従来型のIT業務を自動化・効率化し、その分の人員をAIや自動運転などの成長分野に振り向ける方針とみられる。(共同)