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米南部テネシー州で21日、死刑囚トニー・カルザース被告(57)に対する薬物注射の執行が、規定通りの静脈を確保できずに中止された。同州のビル・リー知事は、カルザース被告に対し少なくとも1年間は執行を行わないと表明した。AP通信などが伝えた。
カルザース被告は1994年に3人を誘拐・殺害した罪で1996年に死刑判決を受けていた。
州当局の規定では、薬物注射の執行には注射用の静脈に加え、予備の静脈も事前に確保する必要がある。医療スタッフが1時間以上にわたって静脈を探したが、予備の静脈を見つけられなかった。弁護士によると、静脈探索中、カルザース被告は顔をしかめ、うめき声を上げていたという。
日本の死刑執行は絞首刑だが、米国では薬物注射が主流だ。静脈が見つからず執行を中断した事例は他州でも発生している。執行薬剤の供給不足を背景に、銃殺刑や電気椅子の復活を検討する州も出ている。
本記事は共同通信が配信した。