
米ニューヨークのメトロポリタン美術館で「コスチューム・アート展」が始まるのに先立ち、4日、報道関係者向けに公開された。歌手レディー・ガガさんの衣装などの独創的なデザインで注目される服飾デザイナー、廣川玉枝さんや、廣川さんが師事した故三宅一生さんらの作品も展示されている。一般公開は10日から来年1月10日まで。
同美術館の服飾部門コスチューム・インスティテュートによる同展は、アートとしてのファッションや衣装と、それをまとう身体のつながりがテーマとなっている。廣川さんの代表作で「第二の皮膚」を目指した無縫製ニット「スキンシリーズ」のボディースーツ7点が展示されており、いずれも同美術館に収蔵される。
キュレーターのアンドリュー・ボルトンさんは廣川さんの作品を「高度な技術を用いてファッションという工芸を進化させている点が素晴らしい」と評価した。廣川さんは「衣服だけでなくさまざまなアートがある中に自分の作品が入ることをうれしく思う」と話している。
同展はファッションと身体の関係を探る試みとして、アート界の関心を集めている。廣川さんのスキンシリーズは、着用者の身体に密着する革新的なデザインで、衣服と皮膚の境界を曖昧にする点が高く評価されている。
三宅一生さんの作品も展示され、師弟の作品が並ぶことで、ファッションアートの系譜をたどる貴重な機会となっている。(共同)