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7月4日は米国の独立記念日だ。1776年のこの日、「アメリカ独立宣言」が発布され、2026年から数えてちょうど250年前に当たる。日本では江戸時代中期の安永5年で、2025年に放送されたNHK大河ドラマ「べらぼう」で描かれた版元、蔦屋重三郎らが活躍した時代と重なる。
この年、江戸幕府は10代将軍、徳川家治が治め、老中・田沼意次が実権を握っていた。江戸、大坂、京都の三都が栄え、商人や職人を中心とした町人文化が花開いていた。
蔦屋重三郎は、吉原の遊女を描いた絵本「青楼美人合姿鏡」をこの年に発行したと伝わる。彼の事業は町人文化の象徴の一つだ。
当時、蘭学も広まり、西洋の医学や技術が受け入れられつつあった。発明家や蘭学者も活躍し、平賀源内は長崎で手に入れたエレキテルを修理・復元したのも1776年とされる。蘭学医の杉田玄白らによる「解体新書」の刊行は2年前の1774年だ。いずれの人物も「べらぼう」に登場していた。
日米関係の「あけぼの」とされる1853年の黒船来航は、ここからまだ70年以上後のことになる。250年前の日本は、のちの国際社会への扉を開く前夜にあった。